乖離

セミナーは順調だった。

「ソーシャルマーケティング経営実践会」という有料の勉強会を作った。

セミナーで出会った方々約30人が会員になってくださった。

事業として成立させることが目的だった。

システム開発会社としての収益には繋がらなかったことが問題視されていたのだ。

年会費25万円を頂き、年6回開催の勉強会と無料コンサルティングを行うというスタイルだった。

共に全国行脚を行なっていたコンサルティング会社のビジネスモデルを真似た。

立ち上げ当初は非常に盛り上がった。

Facebookで告知したこともあり、取引先や友人・知人に広く知れ渡った。

取引実績の無い大手食品メーカーも数社会員になってくれた。

全国のセミナーで知り合った方からの引き合いも多かった。

しかし、一年も経つと次第に陰りが見え始めた。

私は焦っていた。

ソーシャルメディア自体が社会に浸透し、勉強会として輝きを失ってきたことを感じていたのだ。

セミナーに来る人数も呼ばれる回数も明らかに減っていた。

私は勉強会ではないビジネスが必要だと考えた。

そして、ソーシャルメディアを活用したマーケティングを事業として立ち上げた。

それは、セミナーや勉強会での教材そのものだった。

今まで培ってきたノウハウを活用して、組織としてのビジネスに移行させようとした。

しかし本質はマーケティングであり、本業のシステム開発ではなかった。

当然、プロフェッショナルとしては不十分な実力だった。

そして、遅すぎた。

見込客を訪れると、その自信のなさが露呈していた。

収益にもなかなか繋がらなかった。

次第に周囲が離れて行った。

胡散臭いと言われることもあった。

社内、グループ企業、支えてくれていた勉強会の会員様…

不満や疑問の声が多く伝わってくるようになっていた。

私は完全に行き先を見失っていた。

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